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【freee統合ワールド2026 登壇レポート】Anthropic 菅野 信 氏と語った「AIの未来から現場のリアルまで」


freee統合ワールド2026に登壇しました
2026年6月16日、freee株式会社が主催する大型カンファレンス「freee統合ワールド2026」(会場:新宿住友ビル)に登壇しました。
テーマは「AIの未来から現場のリアルまで」。Anthropic JapanでアプライドAI本部長を務める菅野 信 氏との対談形式で、AI導入のリアル、Claudeの活用、これから企業がAIとどう向き合うべきかを、freeeの実践事例も交えながら深掘りしました。
当日お話しした内容を、できるだけそのままの温度感でまとめます。
世界で一番ときめくAI企業・Anthropicと、同じ壇上に
正直に言うと、今回はとても感慨深い登壇でした。
僕がずっと大好きで、毎日めちゃくちゃ使い倒しているAnthropic(Claudeの開発元)。その会社の菅野さんと、同じ壇上で語らせていただいたんです。いま世界で一番注目されているAI企業の一社と、こうしてご一緒できたことは本当に光栄でした。
ここでは詳しく言えないことも多いのですが、貴重なお話まで伺えて、何よりAnthropicが掲げている哲学そのものが、もっともっと好きになりました。しかも中の方が僕のYouTubeまで見てくださっていて、お褒めの言葉まで……一発信者として、日々の頑張りが報われた気がしました。
菅野さんはフィンランドに10年ほど住んでいて、セミナーもサウナも技術も大好きという方。意外と”肉体派”な一面もあって、勝手ながら親近感がわきました。

AIは「超優秀な、けれど自社を知らない新入社員」
セッションでまずお伝えしたのは、AIを”魔法の自動化ツール”ではなく、「めちゃくちゃ優秀な新入社員を迎え入れること」として捉えてほしい、という話です。
- ネットで調べればわかる知識は、ほぼ何でも知っている
- その知識を組み合わせて、アイデアまで提案してくれる
- 一度教えれば、手順どおりに再現性をもって実行してくれる
ただし彼らは、自社の業務は何も知らない新人でもあります。会計ソフトのID、自社が重視している数字、経費精算のルール、就業規則——こうした”自社固有の文脈”を教え、育てて初めて、本当の戦力になります。
AI導入で問うべきは「何人減らせるか」ではなく、「自社の事業能力をどこまで拡張できるか」。ここに尽きると思っています。
AIに”手と足”を与えるAPI/MCP、そしてfreee
どれだけ優秀でも、新入社員に道具がなければ仕事はできません。AIにとっての「キーボードとマウス」にあたるのがAPIとMCPです。
freeeは2018年からパブリックAPIを公開していて、その数は会計・人事労務など複数プロダクトで現在343本。仕訳の登録、勘定科目マスタの設定、勤怠データの取得——業務の一つひとつの操作にAPIが用意されているからこそ、AIに実務を任せられます。バックオフィスツールの中でAPI数は日本No.1。AI時代の”土台”として、とても強いと感じています。
実演:Claude Code × freee で「財務アドバイザリー」

後半は、実際の業務でのClaude/Claude Code × freeeの活用を、デモでお見せしました。
たとえば「財務アドバイザリー」のデモ。freeeにある財務・税務のデータをClaude Codeに読み取らせ、経営者向けにコスト増加の検知や改善のヒントまで返してもらう——そんな流れをその場で実演しました。「全部自分でやる」から「AIチームに発注する」へ。働き方そのものが変わりつつある実感を、現場の目線で共有しました。
これは、“ほぼ全員”が使うようになると思っています。それくらいインパクトが大きい。

デジライズが目指すもの——「働く”負”をなくす」
少しだけ、自分の話も。
僕がずっとやりたいのは「働く”負”をなくす」こと。そのためにAIで事業を立ち上げて、世界一のツールを作ろうと本気でやってきました。
でも、自社でツールを作っても、世界トップが何兆円もかけて磨いているプロダクトには正直かなわない。だったら、と振り切ったのが今のスタンスです。「世界最高峰のツールを、日本の現場に届ける」。これが今のビジョンです。
Claude Codeさえ使いこなせれば、業務は本当に”劇的に”変わる。心からそう確信しています。
だからこそ、その世界最高のツールを作っている会社とこんなに近い距離で話せたことが、本当にありがたい経験でした。もちろん僕は中立の立場ですが、その上で、日本にもっともっとAIが広がってほしいと本気で願っています。
3年前のChatGPTの波が、もう一度——もっと大きく
チャット型のAI=ChatGPTが登場してから3年。ようやく日本企業にも普及してきた実感があります。
そしていま、Cowork / Claude Codeのように”PCそのものを操作できる”AIエージェントが広がり始めています。一方で、セキュリティや権限まわりで二の足を踏む企業も多い。これは、数年前にGemini / Copilotの導入をためらっていた頃と、とてもよく似ています。
裏を返せば、あの3年前の波が、もう一度、もっと大きくなって来るということ。この2〜3年も、間違いなく勝負です。しっかり走り切ります。
おわりに
当日のアンケートでは満足度4.43/5.0という、ありがたい評価をいただきました。ご参加いただいた皆さま、freeeの皆さま、そして菅野さん、本当にありがとうございました。
Anthropicは今、世界中から引っ張りだこで人手も足りていないと思いますが、Claudeのこれからの進化を、一ファンとして心から応援しています。